ZOIDS-Unite- 第5話「謎のディスク」 8
夕方、市場での日雇いを終えたカイとシーナは揃ってイーグルの元へ向かった。
しかし、到着してみれば居るのはアサヒとユナイトだけで、ザクリスが何処にも見当たらない。
カイは不思議そうにアサヒへ訪ねた。
「アサヒ。ザクリスは??」
「ああ、
「一体何があったんだよ……」
「それはお前さんの想像に任せるとするよ」
苦笑を浮かべるカイに、アサヒも苦笑を浮かべる。
ふと、微かな足音に気付いたシーナが後ろを振り返れば、話題の張本人が歩いて来ている所であった。
「あ! ザクリス!」
シーナがパタパタと手を振ると、彼も控え目に手をひらひらと振ってくれた。
いつもと違うTシャツに黒のチノパンというシンプルな姿に、シーナは目の前まで来たザクリスを見つめ首を傾げた。
「あれ? 服は??」
「砂まみれになっちまったから宿のランドリーに突っ込んで来た」
まだ生乾きの髪を掻き揚げながらザクリスは疲れた様子で答えると、小脇に抱えていた件の部品をシーナに差し出す。
彼はまだ不安げな色をその瞳に湛えながらも、彼女に言った。
「じゃ、頼んだぜ。嬢ちゃん」
「……うん。任せて」
シーナが部品を受け取る。
受け取った部品の接続側に、まるで尻尾のように今朝は付いていなかったソケットケーブルが伸びている事に気付いたシーナは、首を傾げた。
「何か付いてる」
「そいつがイーグルとその部品を繋ぐための接続端子だ。恐らくそれで接続出来ると思うんだが……どうだ? いけそうか?」
アサヒの言葉に、シーナはケーブルの先に付いた端子を見て言った。
「これなら大丈夫。ちゃんと接続出来るよ」
「おん。なら良かった。自作した甲斐があったよ」
「え?! 作ったの?!」
「ザクリスがな」
アサヒがそう言ってザクリスを振り返れば、彼は照れ隠しのようにプイッとそっぽを向いた。
「ジャンクパーツ
カイもそんなザクリスを眺めて何処か可笑しそうに笑う。
彼はああ見えてかなり手先が器用だ。おまけに機械の知識もいくらかある。部品さえあればソケット端子を一つ自作するくらい造作もないだろう。
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