ZOIDS-Unite- 第5話「謎のディスク」 3
「駄目だ! もしそれでシーナに何かあったらッ!」
「戦う訳じゃないから大丈夫。起動したこの部品がどんなものなのか、イーグルとユナイトに教えてもらうだけだから」
「けど……」
尚食い下がろうとするカイに、シーナがずいっと詰め寄る。
彼女は真剣な顔でカイを真っ直ぐ見つめた。
「私も何かカイ達の役に立ちたいの。お願い……」
「……じゃぁ、意識共有に俺も参加する。一人じゃやっぱ心配だし」
「おいカイ!」
ザクリスが心配するように彼の名前を呼んだが、シーナは静かに首を横に振った。
「意識共有は、パイロットが2人いる状態じゃ使えない。だから私に任せて」
「……」
カイは暫く黙り込んだが、やがてシーナを真っ直ぐ見つめ返した。
「本当に、大丈夫なんだな?」
「うん」
「絶対に無茶はしないって、約束出来るか?」
「約束する」
「……わかった」
「おいおいおい!」
ザクリスが声を上げるが、そんな彼の隣でアサヒは静かに目を閉じ微笑を浮かべていた。
「じゃぁ、その部品は姫に任せるとしよう」
「はぁ?!」
アサヒの一言に、ザクリスがアサヒを見つめる。
「お前まで何言ってんだ! 何かあったらどーすんだよ?!」
「無茶はせん。と、姫は約束したろ? なら信じてみようじゃないか。それにな、俺ぁ姫なら大丈夫だと思うんだ」
「大丈夫だと思うってお前なぁ……」
「今まで俺の勘が外れた事があったかい?」
「いや……でもそれはそれ! これはこれだろ?!」
なかなか首を縦に振らないザクリスに、シーナが懇願するような眼差しを向けた。
「お願い。ザクリス……」
そんなシーナの眼差しにザクリスは暫く無言だったが、やがて諦めたような長い溜息を一つ吐くと、彼はむすっとした顔でシーナを見つめ返した。
「絶対無茶すんじゃねーぞ」
「さっき無茶はしないって約束したよ?」
「カイだけじゃなくて俺達とも約束しろっつってんだよ! ド天然か!」
「??」
困ったように首を傾げるシーナを、アサヒが苦笑しながら見つめる。
「なに。ザクリスは自分にも無茶はせんと約束して欲しいだけさ。ザクリスは優しい反面とにかく心配性だからな」
「やかましい」
ぴしゃりと叩きつけるようにザクリスがアサヒを睨みながら声を上げる。
だが、シーナはふんわりとした穏やかな微笑みを浮かべてザクリスを見つめた。
「大丈夫だよ。ザクリス。私、カイとだけ約束したつもりじゃないもの。ちゃんとザクリスとアサヒにも約束してるよ」
「……おう」
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