ZOIDS-Unite- 第4話「砂漠の攻防」 15
「アサヒ。確かに焦ったってしょうがねぇんだ。だからよ、そうやって自分に八つ当たりする癖、マジで直せよ。もう少し自分を大事にしねぇと、死んだ牙狼ガロウの主にも合わせる顔がねぇんじゃねぇか?」
「……おう。」
「じゃ、灰皿代わりにされたその可哀想な手を見せろ。」
「すまん……」
アサヒが力なく開いた手を取り、くしゃくしゃになった吸殻をつまんで捨てる。
大した火傷ではないが、煙草の灰で汚れたまま手当をするのは流石に気が引けた。
「ったく。セルフ根性焼きとかお前馬鹿か。暫く操縦桿握るのも刀使うのも辛くなるだけだろうが。とりあえず手ぇ流してやるからこっち来い」
セイバータイガーの後ろまでアサヒを引っ張って行き、給水タンクから直接水を掛ける。
その間もアサヒの目は光を失ったように虚ろだったが、何処か申し訳なさそうな表情をしていた。
「……あのなぁ。そんな申し訳なさそうな顔するくれぇなら、最初からすんな。って、いつも言ってるよな?」
「すまん……手間掛けさせて……」
「はっ。6年もお前の面倒見てりゃどんなに不器用でも手当ての一つや二つ覚えるっつの。手間だった頃の方が懐かしいわ。阿呆」
「……ははは。その割に相変わらず下手だよなぁ」
「うるせぇ!」
悪態を吐きながらも、やっと笑ったアサヒにホッとする。
まぁ、実際に薬の塗り方は相変わらず雑だし、絆創膏を貼ってやればどこかしら必ずくしゃくしゃになるのだから下手くそなのは確かだが。
ザクリスは溜息を吐くと、いつもの様子に戻ったアサヒの頭を乱暴にぐしゃぐしゃと撫で回してから言った。
「おら、とっとと奴等のレドラー調べに行くぞ」
「……そうだな。あの動きはどうも腑に落ちん」
アサヒが頷く。
損傷具合によってはもう石化が始まってしまうだろう。早く調べておかなければ……
「じゃ、俺はあっちに墜ちた奴調べて来るから、お前向こうの調べてくれ」
「あいわかった」
素直に頷くアサヒに、ふとザクリスが意地の悪い笑みを浮かべて詰め寄った。
「……もう大丈夫だよな? お
「要らんわ! はよ行け!!」
アサヒがザクリスの脛に蹴りを入れる。
ザクリスはわざとらしくひっでぇ?! と声を上げながらそそくさとセイバータイガーのコックピットへ逃げ込んだ。
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