ZOIDS-Unite- 第4話「砂漠の攻防」 10
「シーナ?! なんでわざわざ追いかけて来たんだよ。もしまだ戦ってたら危ないどころじゃ―」
「カイ! 怪我は?! 怪我はない?!」
駆け寄って来たシーナはカイの言葉を遮って彼の両肩に手を添え詰め寄る。
走り続けて疲れ切っているというのに、彼女の様子は何処か切羽詰まっていた。
「いや……怪我はしてないけど……」
「そう……良かった……」
戸惑った様子でカイが答えた瞬間、シーナは安心したのか砂の上にへたり込んでしまった。
いきなり砂の上にへたり込んだシーナに驚いたのだろう。
カイはギョッとした顔でシーナの前に膝をつき、心配そうに顔を覗き込んでオロオロしている。
一拍遅れて、ユナイトとブレードイーグルも心配そうにシーナへ顔を向けた。
ザクリスとアサヒは怪訝そうにチラッと視線を交わすと、シーナの傍に膝をついてそっと顔を覗き込んだ。
「おい。大丈夫か?」
少し遠慮がちに声を掛けながら、ザクリスが不器用に息の上がったシーナの背を撫でる。
アサヒはシーナの顔を少し見た後コマンドウルフのコックピットへ取って返し、スキットルを手にすぐ戻って来た。
「とりあえず、水飲むかい?」
「お水……うん。飲む……」
砂漠の中をひたすら走って咽がカラカラだったのだろう。
シーナは力なくスキットルを受け取ったが口を付けた瞬間、中の水を勢いよく飲み始めた。
その様子を見てカイ達は揃って顔を見合わせた後、一息ついた彼女を見つめる。
「シーナ。さっきまで俺達戦ってたんだぜ? 来たら危ないだろ? なんで此処に?」
幼い子供に言い聞かせるかのように優しく、しかし心配そうな声音でもう一度カイが言う。
だが、シーナは空になったスキットルを両手で握ったまま暗い顔で視線を落とし、口を開いた。
「だって、ユナイトが力を使おうとしてたから……」
「力??」
アサヒが首を傾げる。
カイはユナイトをチラッと振り返った。
ユナイトはカイと目が合うと不思議そうに首を傾げて見せるだけで、シーナがこんなに深刻な顔をしている理由はカイ達同様分かっていないような様子であった。
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