ZOIDS-Unite- 第4話「砂漠の攻防」 8
ザクリスは思わず唖然としてブレードイーグルを見る。
「おいおい。マジかよ……」
ブレードイーグルがレドラーを踏み潰すようにして降り立ったのは、セイバータイガーのすぐ隣だった。
が、その翼はギリギリセイバータイガーを避けるように大きく上を向き、反対側の翼は砂の上を微かに撫でるように大きく下を向いている。
一流のパイロットでも、そこまで機体を傾けた状態で味方の機体に一切接触せず、しかもこれ程の至近距離へ着陸するには相当の技術が必要だ。
機体感覚が自分の体の一部同然に分かっていなければ到底無理な芸当である。
「大丈夫か? ザクリス」
「ああ……お陰で何とかな」
ザクリスの返事を聞いたカイが通信画面で頷くのに合わせ、ブレードイーグルも軽く頷いて再び空へ舞い上がる。
カイの操縦技術は、筋は悪く無いが所詮は大した訓練も経験も無いアマチュアレベルの筈……
「あの機体と、オーガノイドの力……てか?」
ボソッと呟きながら、ザクリスは最後の1機を見上げた。
一方、アサヒは最後の1機を相手に苦戦していた。
彼の場合、ゾイド戦においても白兵戦においても近接戦闘の方が得意な分、地対空戦はどちらかと言えば苦手な部類だ。
「くそ! 埒が明かんな! いっそ目の前に落っこちて来てくれりゃ話は早いんだがッ……」
苦い顔をするアサヒに、カイから通信が入る。
「アサヒ! そいつをこっちに誘導してくれ!」
「?……ああ! わかった!」
普段は共に戦ってもサポートが基本で自分主体の攻撃を掛ける事が無いカイが、いきなりそんな事を言うと思っていなかったのだろう。
アサヒは一瞬戸惑うように微かに首を傾げたが、すぐ彼の言う通り、レドラーをブレードイーグルの居る方向へ追い立てるかのように2連装ビーム砲を撃つ。
レドラーがビーム砲を避けながら旋回して来た所へ、カイは一気にブースターを吹かせて下から間合いを詰めた。
ブレードイーグルの翼の前縁……銀色の部分が白い輝きを纏う……
「とっとと落ちろぉ!!!」
ブレードイーグルのブレードウイングが、レドラーの機体を真っ二つに切り裂いた。
レドラーの上半身と下半身がそれぞれ落ちていく……
「そんな……馬鹿な……」
呆然とした様子で呟く中、脱出装置がスヴェンを空へと射出する。
今度こそ勝てると思っていたのに、残ったのは悔しさと虚無だけだ。
そんな彼を乗せた白いパラシュートは風に煽られるまま砂漠の真ん中へ向かいながら小さくなっていった。
その様子を眺めて、アサヒも思わず呆気にとられる。
「なんとまぁ……大したもんだ……」
結局のところ、3機のレドラーを撃破したのは全てカイとブレードイーグルだった……
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