ZOIDS-Unite- 第4話「砂漠の攻防」 6
「なぁイーグル! この際戦闘はお前に任せるから! とにかくあいつらを倒してくれよ!」
コンソールモニターに表示されている古代語を恨みがましく睨み付けながらカイが呼びかけるも、ブレードイーグルは何も言わない。
時折レドラーがレーザーブレードで斬りかかって来るのを避けてはくれるが、自分から手を出そうとはしないのだ。
「ったく、シーナが無事なら戦う理由が無いってか?」
「キュルルッ」
「キュルルッじゃねーよ! 俺達だけ何もしないでボケッと飛んでらんねーだろ!!」
カイが怒鳴った時だった。
「グオォォォォォ!!」
「ユナイト?!」
一条の光となったユナイトがブレードイーグルに合体した。
ブレードイーグルが光に包まれ、駆動部や装甲の間に光が走る……
それは、初めてユナイトが合体した時には起こらなかった現象だった。
「なんだ……これ?」
カイは……唖然としていた。
ユナイトがブレードイーグルに合体する直前まで、自分は確かにコックピットの中のコンソールやモニターなどを見ていた筈だ。
だが、ユナイトが合体した瞬間カイの視界が急に開け、まるで肉眼で眺めているかのような眼前の景色が目に映ったのである。
それだけではない。
操縦レバーを握っていた筈の手も、フットペダルに掛けていた筈の足も、果てはコックピットのシートに座っていた筈の体も、まるでいきなり空中へ放り出されたかのように、感覚の一切が切り替わってた。
……まるで自分が、鳥になったかのようだ……
戸惑わない訳が無い。
カイは試しに辺りを見渡した。
それに伴い、何故か自分の首から駆動音が聞こえる……
(来るぞ)
「は??」
頭の中に響くような声にハッとすれば、下からレドラーがレーザーブレードで斬りかかって来ようとしていた。
「危ねぇ?!」
思わず咄嗟に体を捻る……ギリギリ攻撃を避ける事は出来たが、その時カイは目の端に映った自分の手先を見て再び唖然とした。
間違いなく自分の手である感覚があるのに、目に映ったのは自分の手ではなく、ブレードイーグルの翼の先だったのだ。
「どうなってんだこれ?!」
自分が鳥になったかのような感覚……これはもしかして……
(イーグルと感覚を共有してる? って事か??……)
……恐らく間違いない。
そんなまさか……と思いはするが、どうやら現実だ。
首を動かす度に自分の首から駆動音が聞こえるのは、イーグルと感覚を共有しているからだろう。
……ならば、先程頭に響いた“来るぞ”という声はブレードイーグルの声だろうか?
感覚を共有しているせいでブレードイーグルの声が人の言葉として伝わって来ているのだとしたら、恐らく十分有り得る。
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