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ZOIDS-Unite- 第4話「砂漠の攻防」 5 


 南口から外へ飛び出したカイ達は、すぐさま各々の愛機へと乗り込んだ。

 青いセイバータイガーと赤いコマンドウルフ、そしてブレードイーグルがすぐに起動する。

 コロニーを挟んだ反対側から赤いレドラー3機が上空へ舞い上がり、こちらへ向かって来るのを確認した彼等は、すぐさまエレミア砂漠へと駆け出した。

 自分達のいざこざにコロニーを巻き込まない為であるのは勿論だが、障害物の無い広い場所の方が周りに遠慮せず思う存分戦える。

 案の定スカーズの連中は馬鹿正直にカイ達を追いかけて来ていた。


「よっしゃ! 此処まで来れば遠慮はいらねぇだろ。さっさと撃ち落としてやるぜ!!」


 ザクリスがそう言ってセイバータイガーに急ブレーキをかける。

 いきなり止まったセイバータイガーの真上を通過しかけたレドラーへ、彼は容赦なくロングレンジライフルを撃ち込んだ。

 が、レドラー3機は左右にすぐさま分かれ、弾丸をあっさり避けてしまった。


「……なんだ。こいつらにも一応学習能力あったんだな」

「何を感心しとるんだお前さんは!」


 ザクリスの独り言のような呟きにツッコミを入れながら、アサヒがコマンドウルフの2連装ビーム砲を撃つが、やはり同様に避けられてしまう。

 以前倒した時に比べ、彼らの動きは何処か異質であった。


「そう簡単に撃ち落とせると思うな! 前の俺達とは違うんだよ!!」


 スヴェンが下卑た笑みを浮かべる。

 彼等のレドラーのコンソールには何やら見慣れぬ表示が点滅していた……

 何度撃っても、レドラーは飛んで来る弾丸やビームをサッと避けてはレーザーブレードでセイバータイガーとコマンドウルフへ切りかかって来る。

 最初は何処かぎこちなく単調な動きであったが、回数を重ねる毎にゆっくりと、しかし確実にその動きが精度を増している事にアサヒとザクリスはすぐに気が付いた。

 始めのうちは楽に避けられる程度の攻撃であったのに、ジリジリと回避に余裕が無くなって来ているのだ。

 ……このまま避け合い合戦が続けば不利だ。

 仮に彼等の攻撃をこのまま避け続ける事が出来たとしても、先にセイバータイガーとコマンドウルフの弾薬類が尽きてしまうのは目に見えていた。


「おいカイ!! お前のブレードイーグルは戦えねーのか?!」

「色々試してっけど! ディスプレイ言語が古代語じゃ、何がなんだかサッパリなんだよ!!」


 苛立ったザクリスの怒鳴り声に、カイも焦った様子で怒鳴り返す。

 そう。此処までカイが全く何もしていないのは、けしてサボっているのではなく攻撃したくても出来ないからであった。

 カイがブレードイーグルで戦うのはこれが初めてだ。

 バルカンのトリガースイッチと思しきトリガーを引いても全く何の反応も無い。

 駄目元で色々操作してはいるのだが、何をどう弄ってもコンソールディスプレイに読めもしない古代語が表示されるだけ……

 その様はまるで、イーグル自身に戦う気が全くないかのようだった。




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category: 第4話-砂漠の攻防

thread: 自作小説(二次創作) - janre: 小説・文学

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