ZOIDS-Unite- 第3話「荒野の二人組」 10
一行が買い物を済ませ、宿に着いたのは午後1時過ぎであった。
せっかくシーナの服を買ったのだから、早速着替えてみてはどうだろうか? とアサヒが言い出し、それなら先に宿に行ってシャワーを浴びてから着替えた方が良いだろう。とザクリスが言い出して今に至る。
なのでカイはシーナがシャワーを済ませ着替え終わるまでザクリスとアサヒの部屋に居た。
「まぁ、此処まで面倒見て放り出すのも気が引ける。ってのは一理ある」
「だろう? だからカイ。そういう事で一つよろしくな」
「いや、でも流石にそこまでしてもらうのは悪いぜ……」
何やらザクリスとアサヒがカイに何か提案しているようだが、カイは申し訳なさそうな顔をしている。
そんなカイに、今更気にすんなとザクリスが頭を乱暴に撫でまわし、アサヒが景気よくその背をバシバシと叩き始めた時、部屋の扉をノックする音が響いた。
途端に、わちゃわちゃと騒いでいた3人が一斉に扉の方を向く。
「おう。開いてるぜ」
ザクリスがそう声を掛けると、ためらいがちにシーナが顔をちょこっと覗かせた。
「あの、服……着てみたけど……どう?」
そう言って部屋に入って来たシーナの姿に、3人は感嘆の溜息を吐く。
シーナは黒いハイネックのタイトシャツと黒いタイツの上に、白とピンクの着物風の上着と、袴風の紅色のキュロットパンツを身に着け、両手をキュロットパンツと同じ紅色のアームカバーで覆い、足には白いブーツを履いていた。
カイが貸していた男物の服を身に着けていても充分可愛かったが、身だしなみを整えきちんとした女物の服を身に着けたシーナの美しさは段違いだ。
「こりゃまた……アヒルが白鳥に化けたみてーだな」
とザクリスが呟けば、
「似合うだろうとは思っとったが、こりゃ桜の姫君だな」
とアサヒが感心したように呟き、
「シーナって、やっぱ美人だ……」
「「え?」」
ぽ~っとした様子で呟いたカイに、ザクリスとアサヒが顔を向ける。
からかう様子を隠そうともせず、ザクリスとアサヒはカイを見つめてニヤッと笑った。
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