ZOIDS-Unite- 第2話「目覚める翼」 9
反響が収まるのと、スヴェン達が部屋へ辿り着いたのは同時だった。
が、その銃口がカイを捉える事はなかった。
部屋の壁一面に白く輝く古代文字が浮かび上がり、その光があっという間に部屋を満たしてしまったのだ。
その輝きは目が眩む程に眩しく、カイも、シーナも、スヴェン達も、思わず手で光を遮りながら、辺りを見渡す。
光に満たされた部屋の中で、不意に音が鳴り出した。
ゾイド特有の、あの駆動音だ。
「キュルアァァァァァ!!」
部屋の中に、高らかな鳴き声が響き渡る。
その鳴き声を聞いて、シーナが嬉しそうに叫んだ。
「起きた! カイ! ブレードイーグルが起きたよ!!」
光に包まれた部屋の中で、ブレードイーグルは固く閉ざしていたそのキャノピーを開く。
コックピットはまるで2人で乗る事を想定していたかのような複座式で、現代のゾイドのコックピットとあまり差異もない。
一目見ただけで、大体何をどう動かして操作するのかは容易に察しがついた。
これなら、いける。
「行くぞシーナ!」
「うん!」
2人は、ブレードイーグルのコックピットへと乗り込んだ。
ブレードイーグルのキャノピーが閉じられた時点で、古代文字が放つ光はその役目を終えたとでもいうかのようにフッと消え失せる。
光が収まった事を確認し、顔を上げた所でスヴェン達は驚愕した。
目の前の鳥型ゾイドが威嚇するかのように、ギラギラと自分達を間近で睨み付けているのだから無理もない。
その迫力は、手下であるオスカーとスティーヴが手にしていたマシンガンを放り出し、リーダーであるスヴェンの後ろへ隠れる程で、先程まで威勢の良かったスヴェンも真っ青に青ざめていた。
「キュァァァ!!」
思わずビクッとしてしまいそうな程の鋭い一声を残し、ブレードイーグルは彼等を飛び越えると遺跡の出入り口を目指して羽ばたいた。
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