ZOIDS-Unite- 第1話「孤島の遺跡」 10
思わず彼は目を見開いた。
少年の薄紫の瞳が、少女の鶯 色の瞳とガッツリ目が合う……
まるで時の流れが止まったかのようにしばしの間見つめ合った二人だったが、その沈黙を破ったのは少年の方だった。
「とりあえず……降りてもらっていいかな?」
「あっ! ごめんね!」
少女がパッと少年の体から降り、床にぺたんと座る。
やっと気まずい緊張から解放された少年は床に転がったまま、片腕で顔を隠すと疲れ切った長い溜息を一つ吐いて力無く呟いた。
「ついでに、少し体隠してくれると助かるんだけど……」
「え? あ、えっと、えっと……」
少女が隣であたふたしているのが気配でわかる。
彼女は傍らにずっと佇んでいるオーガノイドにすぐ気付た様子で、その名を口にした。
「あ! ユナイト! ちょっとこっちに来てっ!」
少女は立ち上がってオーガノイド……ユナイトの後ろに隠れると、そっと顔を覗かせて少年へ声を掛けた。
「これで、いい? かな?」
「ん」
やっと少年が体を起こす。
オーガノイドの後ろに隠れて顔を覗かせる少女を確認すると、少年は軽く溜息を吐いて、おもむろにウエストバッグを外した。
彼はそのまま自分が着ていた黒い上着と、丈の長い白い7分袖のシャツを脱いで床に置き、黒いランニング1枚になった背を少女へ向ける。
「なんていうか……言いたい事は色々あるんだけど……何からどう説明すれば良いのかとりあえず考えるから、それ着てろよ……無いよりマシだろ」
「……うん……ありがと……」
少女の声はぽかんとしていた。
彼女が歩いて来て、服を拾い上げ、身に着け終わるのは音で大体想像が付いたが、少年は音が収まっても律儀に背を向けたままで、少女が声を掛けて来るのを待っている。
一方の少女は服を身に着け終わっても首を傾げたまま少年の背中をジッと眺めていた。
「よく似てるけど、アレックス……じゃないの?」
「……服、着たんだな?」
「あ。うん。着たよ」
「よし」
少年がやっと安心して少女を振り返る。
……が、彼は思わず言葉を失ってしまった。
自分が貸した服の袖や裾から覗く白い手足に、痛々しい無数の傷跡が刻まれているのがハッキリと見て取れたからだ……
「あの、どうかした?……」
「あ、いや……別に……」
不安そうに首を傾げる少女に少年は短く答える。
彼は気まずそうに少女から目を背けつつ、頭をガシガシと掻いてから口を開いた。

少年の薄紫の瞳が、少女の
まるで時の流れが止まったかのようにしばしの間見つめ合った二人だったが、その沈黙を破ったのは少年の方だった。
「とりあえず……降りてもらっていいかな?」
「あっ! ごめんね!」
少女がパッと少年の体から降り、床にぺたんと座る。
やっと気まずい緊張から解放された少年は床に転がったまま、片腕で顔を隠すと疲れ切った長い溜息を一つ吐いて力無く呟いた。
「ついでに、少し体隠してくれると助かるんだけど……」
「え? あ、えっと、えっと……」
少女が隣であたふたしているのが気配でわかる。
彼女は傍らにずっと佇んでいるオーガノイドにすぐ気付た様子で、その名を口にした。
「あ! ユナイト! ちょっとこっちに来てっ!」
少女は立ち上がってオーガノイド……ユナイトの後ろに隠れると、そっと顔を覗かせて少年へ声を掛けた。
「これで、いい? かな?」
「ん」
やっと少年が体を起こす。
オーガノイドの後ろに隠れて顔を覗かせる少女を確認すると、少年は軽く溜息を吐いて、おもむろにウエストバッグを外した。
彼はそのまま自分が着ていた黒い上着と、丈の長い白い7分袖のシャツを脱いで床に置き、黒いランニング1枚になった背を少女へ向ける。
「なんていうか……言いたい事は色々あるんだけど……何からどう説明すれば良いのかとりあえず考えるから、それ着てろよ……無いよりマシだろ」
「……うん……ありがと……」
少女の声はぽかんとしていた。
彼女が歩いて来て、服を拾い上げ、身に着け終わるのは音で大体想像が付いたが、少年は音が収まっても律儀に背を向けたままで、少女が声を掛けて来るのを待っている。
一方の少女は服を身に着け終わっても首を傾げたまま少年の背中をジッと眺めていた。
「よく似てるけど、アレックス……じゃないの?」
「……服、着たんだな?」
「あ。うん。着たよ」
「よし」
少年がやっと安心して少女を振り返る。
……が、彼は思わず言葉を失ってしまった。
自分が貸した服の袖や裾から覗く白い手足に、痛々しい無数の傷跡が刻まれているのがハッキリと見て取れたからだ……
「あの、どうかした?……」
「あ、いや……別に……」
不安そうに首を傾げる少女に少年は短く答える。
彼は気まずそうに少女から目を背けつつ、頭をガシガシと掻いてから口を開いた。
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