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ZOIDS-Unite- 第6話「約束のお守り」 6 


 一方、カイとシーナ、そしてユナイトの3人は宿へ戻っていた。


「俺、てっきりまたシーナが泣くんじゃないかと思ってたよ」


 荷物を纏めながらカイがふと呟くように言えば、シーナは苦笑しながらカイを見つめる。


「私も泣くんじゃないかって思ってたけど……でも、ザクリス達とはまたすぐ会える気がするから」

「そっか」


 カイは微笑みながら纏め終えた荷物を床に下ろす。

 ベッドの端に腰かけながら、彼は向かいのベッドに腰かけているシーナへ問いかけた。


「シーナ。これから旅に出る事になるけど何処に行きたい?」

「何処って言われても、私この時代の地理わらないよ?」


 困ったようにシーナは笑うが、ふと、彼女はカイを見つめる。


「でもね。私、やりたい事が出来たの」

「やりたい事?」


 訊ね返すカイへ、彼女は静かに頷く。


「私、自分の途切れた記憶を取り戻したい。自分の事を思い出したいの……忘れたままの方が良い記憶かもしれないけど……それでも、私は自分の事が知りたい」

「それが、シーナのやりたい事なんだな?」

「うん」


 カイは静かにシーナを見つめ返した。

 自分は空を飛べれば良い。今まではそれ以外の目的など特に無い一人旅だったのだから、シーナが自分の記憶を取り戻す旅をしたいと言うのなら断る理由などない。自分がやる事は今までと同じだ。


「形の無い物を探す旅って、なんだか難しそうだよな」


 何処か楽しげに、カイは笑う。

 シーナはきょとんとしてそんな彼を見つめた。


「うん……でも、カイなんだか楽しそうだね?」

「だって面白そうじゃん。目的はあっても目的地は無い。俺好きだぜ。そういう旅」


 カイはそう言ってニヤッと笑って見せると、腰かけていたベッドから立ち上がり、ポケットから小さな紙包みを取り出してシーナに差し出した。

 シーナは首を傾げて、差し出された紙包みを受け取る。


「これ、なぁに?」

「開けてみろよ」

「うん」




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category: 第6話-約束のお守り

thread: 自作小説(二次創作) - janre: 小説・文学

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