ZOIDS-Unite- 第6話「約束のお守り」 5
「お前さんには俺らの大切な弟妹を守ってもらわにゃならん。どうかまた会う時まで、2人を頼んだぞ。ユナイト」
「グオ!」
アサヒの言葉に力強く頷いたユナイトを見て、彼らは互いに顔を見合わせ笑い合った。
最後に笑顔で手を振って、彼らはそれぞれの愛機へ乗り込む。
イセリナ山方面へと駆け出した青い虎と赤い狼の後ろ姿を、カイ達は見えなくなるまでずっと見つめていた。
~*~
「やれやれ。お前さんホントに変な所で見栄っ張りだよなぁ」
「うるせぇっ……」
ぐすっと鼻をすする音を通信越しに聞きながらアサヒが苦笑する。
宿の部屋で珍しくカイが泣いたものだから、今頃になって柄にもなくもらい泣きでもしたのだろう。
ザクリスは音声通信だけで映像を送って来ない。
「なぁに。ユナイトとブレードイーグルが付いとるんだ。あのディスクを搭載したゾイドに襲われたとしても無事に切り抜けてくれるだろう。そう心配しなさんな」
「心配してねーよ。あいつは俺の一番弟子だぞ。簡単にくたばるか」
「そうさな」
穏やかにそう呟きながら、アサヒはふと考え込む。
(どちらかと言えば……カイが意識共有で無茶をせんかどうかの方が心配だなぁ……)
カイとザクリスは性格がよく似ている。
自分の為よりも、他人の為に一生懸命になれるその優しさは、頼りになる半面不器用で……そして、酷く危うい。
だからこそ、「絶対に死ぬな」という言葉の本当の意味をカイが痛感する時は、きっと大きな代償を伴う事になるだろう。ザクリスがそうであったように……
だがそういう経験をしなければ、きっとあの言葉は言葉で終わってしまう。それはアサヒも分かっている。
もしかしたらザクリスは、そこまで全て見通した上であの言葉を贈ったのかもしれない……
(自分と同じ目に遭って欲しくない。という思いの裏返しなのかもしれんな……)
ぼんやりと考えながら
「おい。何ぼんやりしてんだ。これから山越えなんだぞ」
「おん。わかっとるよ。お前さんも視界は滲んどらんだろうな?」
「泣いてねぇっつってんだろ。ばーか」
そう言ってブツンッと途切れた通信に苦笑しながら、アサヒは呟いた。
「ホントによく似た奴等だ。なぁ?
「グァーフ」
全くだ。とでも言うかのような
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