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ZOIDS-Unite- 第5話「謎のディスク」 12 


 彼らは宿のラウンジの一番隅のテーブルに集まり、注文した夕食が運ばれてくるのを待ちながら、ディスクの正体をシーナから聞いていた。


「あのディスクは、ゾイドを知識欲や学習欲で支配して戦わせる為のものだったの……」


 シーナがお冷を飲みながら静かな声で話す。

 カイ達は怪訝な、或いは驚愕した顔で互いに顔を見合わせ、再びシーナへ視線を戻した。


「それってつまり、意識を乗っ取られるってこったろ? おい嬢ちゃん。ホントに大丈夫だったんだろうな?」


 ザクリスが眉を片方吊り上げながらジトッとした眼差しでシーナを見つめる。

 そんな彼の眼差しに苦笑しながら、シーナは言った。


「私は大丈夫。確かに自我の薄い普通のゾイドは多分あのプログラムに呑まれると思うけど、イーグルは凄く自我の強い子だから飲まれなかったし、ユナイトに途中で遮断してもらったから」


 その言葉にザクリス達が少し安心した様子になったのを確認し、シーナは言葉を続ける。


「きっと、昨日の盗賊さん達のレドラーの動きがどんどん変わっていったのはそのせい……あのディスクのプログラムでザクリス達の動きをあっという間に学習したんだと思う」

「成程。そうなりゃ確かに合点が行く。奴らがカイにあっさりやられちまったのは、奴らのレドラーがカイの動きを学習する前に倒しちまったからか。まぁ、イーグルとユナイトが凄いというのも理由だろうが」


 アサヒが腕を組んで椅子の背もたれに身を預ける。

 ザクリスはそんな彼の隣で肘をついてお冷を飲みながら、ボソッと呟いた。

 

「しっかし厄介な事この上ねぇのも確かだ。乗り手の腕に関係なく、ゾイドが勝手に学習して勝手に戦う……ゾッとすらぁ……」


 彼の言葉にシーナもこくりと頷いた。


「おまけに、知りたいって欲に支配されてるからゾイドは自分で止まらない。恐怖でコンバットシステムがフリーズする事も無いと思う……勝つか倒されるかするまで戦い続ける……きっと、乗っているパイロットに戦う意志が無くなっても……」

「ゾイドの本能的な恐怖すら欲で支配し戦わせる……か、なんとも浅ましい……」


 そんなアサヒの呟きに、カイも思わずボソッと呟いた。


「一体誰が、何の為にそんなもん作ったんだか……」

「それなんだけどね……」


 シーナが遠慮がちにそっと切り出した。


「あのディスクは戦わせたゾイドの戦闘データを吸い上げて何処かに送ってたの」

「戦闘データを??」


 ザクリスが眉を ひそ める。

 シーナは頷き、言葉を続けた。


「うん。場所は分からないけど、景色が見えた。機械とモニターがいっぱいある部屋で、誰かが送られて来た戦闘データをチェックしてて……」

「顔は? 見たのか??」


 ザクリスが声を潜めながらずいっと身を乗り出してシーナに訊ねる。

 彼女は少し躊躇うように視線を伏せた。




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category: 第5話-謎のディスク

thread: 自作小説(二次創作) - janre: 小説・文学

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