裏話と制作秘話:カイ編

ZOIDS-Unite-を書き始めて、一番よく頂いていた感想が
「主人公機が飛行ゾイドって珍しいですね」
というものでした。
私個人としては逆にそちらの方が驚きだったんですが、言われてみれば歴代アニメ主人公はこぞってライガー乗りでしたし、二次創作小説をサラッと調べてみた感じも、主人公機がライガー系。もしくはライバル機でお馴染みのジェノやフューラーの場合が殆どで、飛行ゾイドが主人公機になっている作品を見かけた事が無いと気が付いて、なるほど。と納得。
ですが正直な話、主人公機をブレードイーグル……オリジナルの飛行ゾイドにした事に関しては、奇をてらった訳でも何でもなくて、アニメ無印リアタイ世代の私にとってはゾイド=空の青さと風の声のイメージが強かったので、空に焦がれる飛行ゾイド乗りの少年を主人公にしよう!と思い至っただけだったりします。
まぁ結果として「珍しい作品」という印象を持って貰えているのは、記憶に残り易いという意味ですごくラッキーだったなと(笑)
カイの誕生経緯はTwitterで以前チラッと呟きましたが、一番最初の初期案だと、カイはとあるキャラバン所属の雑用少年で、先輩からの嫌がらせで放棄された軍事施設に閉じ込められ、そこでバスターイーグルと出会う。って感じの出だしの予定でした。
ブロックスゾイドを出すのは時代的に無理があるのと、シーナとの出会うまで時間が掛かるので結局没案に。デザインを起こす前の段階で没にしてしまったので、キャラバンの少年だった初期設定のカイの絵もありません……描いとけば良かったなぁ。
ですが、カイが褐色肌なのは、このキャラバンの少年という初期設定の名残り。
情報屋の少年が、たまたま訪れた遺跡で古代ゾイド人やオーガノイドと出会い、共に眠っていた古代の鷲型ゾイドで旅を始める。という現在の流れに落ち着いてからも、この設定が妙に気に入ってたので、特に変更しませんでした。濃い肌の色に色素の薄い髪っていう組み合わせが凄く好きなので。
彼の両親の設定も、この容姿を基に詰めてあったりします。
ちなみに余談ですが、私はデジタルイラストを描く時「肌の色を薄く作りがち」という癖があって、カイも頑張って褐色にしたつもりだったんですが、調色に慣れて来た今では「もう少し色濃いめで良かったな」なんて思ってるので、初期の絵と最近の絵を見比べると、肌の色がちょっと違うんですよね。
カイのイメージコンセプトは「空」と「夜」
シーナとセットにした時に「花鳥風月」の「鳥」「風」「月」に重なるイメージもあって、特に「鳥」という部分については、相棒もブレードイーグルですし、彼自身を動物に例えても白頭鷲のイメージがとても強いです。小柄で全体的に黒い。という意味ではカラスのイメージもあったりしますが……情報屋だった辺りはカラスっぽいかもしれませんね。
作者個人のイメージですが、カイの声は声優の千葉翔也さん。
BANANA FISHのシン・スウ・リン役の人です。
妹に勧められてBANANA FISHを観た時、シンの声を聞いてピンと来たんです「あ、カイだ」って。
まだ若干幼さもありながら、程よく生意気で、トーン低めの真剣な声も、コミカルシーンの年相応の声も出来る感じがまさにピッタリでした。
カイのイメージソング……沢山あるんですけど、敢えて選ぶなら
・MAN WITH A MISSIONの「higher」
・Non Stop Rabbitの「BIRD WITHOUT」
・米津玄師さんの「Nighthawks」
この3曲はやっぱり外せないなぁと思います。
あと、カイとイーグル(どちらかと言うとイーグル視点)なのが
・和楽器バンドの「空の極みへ」
この曲は本当に運命を感じてます。歌詞そのまんまだったので。
曲によっては歌詞からネタバレに気付く方もおられるかと思いますが、どれも本当に良い曲なので、お時間があれば一度聴いてみて下さい。MAN WITH A MISSIONの「higher」はネタバレ要素無しで聴けるので、これだけでも是非。
裏話と制作秘話:シーナ編

確か以前Twitterでチラッと呟いた事があるんですが、ゾイユナのキャラクターで一番最初に出来上がった子は主人公のカイではなく、実はアレックスとシーナの2人だったんです。
ZOIDS-Unite-を書き始めたそもそもの動機が、アニメ無印の作中で未回収になったままの伏線や、残されたままの謎を自分なりに考えて昇華させたい。というものだったので、一番最初に出来上がったアレックスとシーナは、言ってしまえば物語の根幹に深く関わる存在です。おまけに本編内ではアレックスが殆ど登場していないので、シーナが一番のキーパーソンという事になりますね。
アニメ無印の次世代編としての物語なので、カイとシーナの出逢いや、シーナの「空白の記憶を探す旅」に出るというのは、完全にバンとフィーネのオマージュですが、一方で、バンとフィーネのような王道の「ボーイミーツガール」とはまたちょっと違った展開のお話になる予定だったりもします。結構序盤でガーディアンフォースへ入隊しましたし。
明るく無邪気で天然な普段のシーナは、時折“人形のような不自然さ”があって、逆に別人格のシーナは他人を傷付ける事に何の躊躇いも無く、危うい存在でありながら“妙に人間臭い”……そんな二面性をきちんと描写したい。と妙に緊張してしまうので、良くも悪くもこの子は手が掛かります。
おまけに彼女は、他の子達と比べてもダントツで作画が安定しません。クラウなんか手癖でサクサク描けちゃうのに、まさかのメインヒロインの方が作画コスト高いって💦
……美少女って、どうやったら描けるんでしょうね?
シーナのイメージコンセプトは「桜」と「夜桜」。
春の陽気に照らされて可愛らしく咲き誇る昼間の桜と、一般的な桜の花言葉である「精神美」「清純」「優れた美人」などが普段のシーナ。月明かりに照らされ妖しくも艶やかな佇まいを見せる夜桜と、フランス語の桜の花言葉「私を忘れないで」が、別人格のシーナ。といったイメージです。
カイとセットにした時に「花鳥風月」の「花」「風」「月」に重なるイメージもあるので、花と風=桜=普段のシーナ。花と月=夜桜=別人格のシーナ。といった具合になっています。
最初は「ゾイドでこんなにガッツリ和風なデザインの子を出して大丈夫かな?」と不安だったりもしたんですが、和風モチーフのデザインを考えるのが好きだったのと、ただ単に
後からバトストなどのキャラクターを知った時には、結構昔からゾイドの世界観にガッツリ和風なキャラクターが居た事に驚いたのと、意外と世界観から逸脱していなかった事に対する安心感とで、妙に気が抜けてしまった記憶が……
あと、メインのカラーリングが白とピンクになった所から「兎」のイメージもあったりしますね。
シーナの声のイメージは声優の水樹奈々さん。
普段のシーナがテイルズオブシンフォニアのコレット。
別人格シーナがメタルギアソリッド ピースウォーカーのパシフィカ・オーシャンのイメージです。
ほわほわとした穏やかで優しい声だけなら、他にも似合いそうな声優さんは沢山居るんですが、16歳の少女のままで冷酷な声も出来る声優さんって考えると、やっぱり奈々様がダントツだなぁと。
シーナのイメージソングは
・和楽器バンドの「なでしこ桜」
・米津玄師さんの「アイネクライネ」
・上北健さんの「心分け」
この3曲も、勘の良い方や考察の好きな方にとってはネタバレになってしまいそうですが、どれも本当に良い曲ですし、何より公式PVがYouTubeにあっていつでも聞けるので、とりあえず考察とかそういうの抜きで是非聞いてみて欲しいです。
裏話と制作秘話:レン編

バンとフィーネの息子。という設定で誕生したレン。
容姿はバン譲り。瞳の色はフィーネ譲り。というのは最初から決めていたんですが、外見的な特徴にもう少しフィーネ要素が入れたくて、前髪の一部だけ金髪にしました。バンと違ってツーブロ(?)にしなかった分、髪がこげ茶一色だったので、良いアクセントになったなと思っています。ちなみに前髪が一部だけ金髪なのは天然メッシュという設定なので、特に染めている訳ではなかったり。
デザイン画を起こした際、カラーパレットを増やすのが面倒。という理由で、フェイスマークを瞳の色と同色で塗っていたんですが、やはりバンと比べると色が濃過ぎるのが段々気になるようになってしまって、最近色をバンと似たような朱色寄りの赤に調整しました。(カラーパレット修正しなきゃ……)
彼もメインキャラクターの中では作画が安定しない子なので、毎度苦労しています。前髪全部上げてるタイプの髪型を描くのが苦手なのと、この頭のツンツン具合のバランスが難しいんですよね💦
フィーネ譲りの視力や聴力を持っている。という設定は、実は後から追加した設定だったりします。
弟のシンの方が、フィーネと同じように塩分を大量摂取する体質であったり、ゾイドと会話出来たりといった古代ゾイド人の特徴を色濃く受け継いでいるので、レンはバンに近い体質で行こう。と思っていたんですが、瓦礫街のエピソードを書いていた際、「待てよ? レンの性格からして、こんなボロボロの状態のカイをゼロで引っ張って帰れるか?」という疑問が浮かんだのがきっかけで、遠目でもカイが怪我をしている事に気付く必要があった。という訳です。
ちなみにレンの好物の一つであるレモン水は、アニメ無印第4話にてバンがシールドライガーの飲料水タンクに大好物の「特製レモンエキス」を入れていた。というエピソードが元ネタとなっています。残念ながらアニメではそれ以降、バンの好物はパパオばかりがクローズアップされてレモン水については言及されませんでしたが、だからこそ、こういう単発で終わった設定を息子に引き継がせたら面白そうだなと思った次第です。
性格も基本的にはバンがベースとなっていますが、バンとレンの決定的な違いは「父親が生きているかどうか」「生まれた時代が平和か否か」の二点だと思っています。
バンは父であるダンが故郷を守る為に殉職しており、少年ながらに戦争がどういう物なのかをなんとなく知っていましたし、旅をする中で戦争の悲惨さを目の当たりにする事もありました。だからこそ打ちのめされもしましたし、そこから再び立ち上がって、自分の意志でゾイドに乗って戦っていた。それは言い換えれば「ゾイドに乗る事=戦う事」であるという考え方を、ある程度「当たり前」として受け入れていたという事だと思います。
ですがレンの場合、平和な時代に生まれ育ったが故に「ゾイドに乗る事=戦う事」という考え方に疑問を感じています。英雄バン=フライハイトの息子として周囲の期待に晒され、ただ優秀な良い子である事を求められ続けた結果、誰も傷付ける事が出来ない「優し過ぎる子」に育ってしまった彼にとって、どんなに両親譲りのゾイドの操縦適性を持っていても、心が他人を傷付ける事に拒絶反応を示してしまう以上、戦う事は苦痛でしかありません。
それでも父に憧れてしまう。自分も父のように、大切な人達を守れる立派なゾイド乗りになりたい。そういった苦悩を抱えているからこそ、一見正反対の性格であるカイと相性が良かったのかもしれません。
レンのイメージコンセプトは「太陽」と「仔犬」
明るく陽気で優しいレンは、まさに太陽のような子です。実際、その優しさと温かさに救われたお陰で、カイも前を向けるようになった訳ですし、仲間内でもレンは「他人の痛みに寄り添える優しい子」であると語られています。
じゃぁ、それ以外の部分は?……というのが「仔犬」です。まだまだ未熟で、成長途中で、非常に弱く脆い。そんな部分が仔犬のイメージに集約されています。だからこそ物語を通して一番成長するのは、もしかしたらレンなのかもしれません。仔犬の成長は早いですからね。
声のイメージは大原崇さん。スターフォックスシリーズのフォックス・マクラウドの声(三代目)のイメージです。どんな声か気になる方はスターフォックス ゼロ ザ・バトル・ビギンズというWebアニメがあるので是非検索して聞いてみて下さい。
あくまで個人的な感想ではあるんですが、フォックスの声はGF編のバンと結構声質が似ているので、バンの息子という面から見てもピッタリではないかなと思っています。
イメージソングもレンの場合は「レンが誰かに対して歌っている歌」といったイメージの、誰かに寄り添っていたり、向き合ったりしているような前向きな曲ばかりで
・Aqua Timez の「虹」
・米津玄師さんの「WOODEN DOLL」
・UVERworldの「一滴の影響」
この3曲も公式PVがYouTubeにあっていつでも聞けますし、何より彼に対する明確なネタバレになっている曲が無いので、安心して聴きに行って頂けたらと思います。
ゾイユナ本編小説「出逢いと遭遇編」のあとがきとこぼれ話
はい。という訳でお久しぶりの中の人こと管理人。kimailaです。
暫く更新止まってましてすいません。
更にはその後、鬼更新しててすいません!
……鬼更新に関してはもう暫く続くと思います💦
で、本日の記事なんですが。
小間切れ投稿していたZOIDS-Unite-本編小説が、第12話まで投稿完了しました。
本編第1話~第12話は「出逢いと遭遇」という名の「第一章」となっています。
せっかく一区切り付くところまで来たので、此処で一度、第一章の事を色々振り返ってみようかなと思いまして……まぁ、タイトルのまんま「第一章のあとがき」と「こぼれ話」を垂れ流していこうかと。
いやもうわかってますよ。クッソ長くて、読むのが面倒な記事になる事間違いなし。
……しかも読まなくたってなんら支障ありませんからね。あとがきやこぼれ話なんて。よっぽどのファンか、本編よりもぶっちゃけ制作秘話読む方が好きやねん。みたいなタイプの人くらいしか読まんて。
なので、本題は「続きを読む」からどうぞ。
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ゾイユナ本編小説「GF入隊編」のあとがきとこぼれ話
はい。という訳で中の人こと管理人。kimailaです。
小間切れ投稿しているZOIDS-Unite-本編小説も、第18話まで投稿完了しました。
本編第13話~第18話は「GF入隊編」という名の「第二章」となっています。
……実はこの第二章以降は最初、そこまで細かく章を分けていなかったのですが、前回の第一章投稿完了後にあとがきを書いた際に「あとがき書くって楽しい」と思って、章分けした経緯があります。
だってほら、あとがきってのは「一種のゴール」に辿り着かなきゃ書けないじゃないですか。
此処まで書いたんだなぁ……と、しみじみ出来るのは作者の特権ですし、モチベーションにもなりますからね。所謂あれです。「あの電柱まで頑張って歩くぞ作戦」みたいなもんです。はい。
という訳で今回は皆さんお察しの通り、第二章の事を色々振り返ってみようかなと思います。
まぁ今回も今回で長くなりますので、読みたい方は続きを読むからどうぞ。
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